うつ病の特効薬『出来ないことを悲観しないで、出来たことを褒めてあげる。』
- commehomme
- 2017年8月17日
- 読了時間: 3分
『どんな簡単なことでも良いので、作業をして、できたことを褒めてあげよう』
これは、うつ病を患っている本人でもそうだし、支えている人でも、心得として病院で言われるし、うつ病関連の情報に書いてあることです。
自分も、散々この話を読んできました。
でも、それが出来れば苦労しないよ。という思いでした。
確かに、調子が良いときに、仕事がとんとん拍子に進んだ場合とても気分がよく、うつの症状も楽になります。(ヘトヘトになることの方が多いですが)
でも、これは仕事の結果を出すことが出来たという満足感だと考えています。
夏休みの間に、ここで言われている「作業」というのは、もっと人として根本的な動作も含まれているという自覚がやっとできた気がします。
・ペンを持つことが出来た自分を褒めてあげよう。
・朝食を食べることが出来た自分を褒めてあげよう。
・朝、歯磨き洗顔が出来た自分を褒めてあげよう。
・歩くことが出来た自分を褒めてあげよう。
・人と会話が出来た自分を褒めてあげよう。
全部、「自分を」なのが悲しいですが、こんな些細なことでも褒めることで気分が楽になるんだなと、1年以上たってやっと分かりました。
どうしても前の自分と比べてしまい、出来て当然と考えて、褒めるなんて考えもしませんでした。
逆に、前はなんの苦労もしないで出来たのに...とネガティブな気分になっていました。
でも、違うんです。
うつ病の場合、できて当然のことが出来ないんです。
これは甘えかもしれません、でも出来ないものはできない。
そう自覚しましょう。
前の自分と比較してもしょうがありません。
それよりも、どんな簡単なことでも「出来た」ことを褒めることの方が大事です。
こういう気持ちになれたのは、夏休み中に話を聞いてくれた友人のおかげです。
きっと、この友人じゃなかったら、自分はまだネガティブな考えのままだったと思います。
とても感謝しています。

さきの友人と会う約束をした際も、最初は憂鬱でした。
ちゃんと友人との時間を楽しく過ごせるだろうか、友人を楽しませることができるだろうか。
という不安ばかりでした。
でも、この友人はとても優しい友人です。
自分の話をゆっくりと聞いて、会話を引き出し、結果的にとても楽しい時間を過ごすことができました。
会話は連続性があります。
いわゆるキャッチボールです。
1.話すことが出来た。
2.聞くことが出来た。
3.話し返すことが出来た。
これの繰り返しで、褒めるべきことがどんどん増えていきます。
不安だった時間が楽しい時間に変わっていくのが、はっきりと感じられました。
この数週間、なにをやっても楽しくなかったのが嘘のようでした。
この時、自分の中では、少しずつ弾む会話に「やった!出来た!」と無意識に褒めていたんだと思います。
そのうち、会話を楽しんでいる自分がいました。
以前のブログに、「他人と自分を比較しない」と書きましたが、
・病気になる前の自分と今の自分も比較しない
ということを意識することも大事だと感じました。
そして、
・自分を褒めてあげる
褒めることでほんの少しでもテンションが上がれば、儲けものです。
もちろん、気分には波があります。
どんなに褒めても褒められてもダメなときもあると思います。
そんなときは、しょうがないと諦めちゃっても良いと思います。
「褒めてもダメだぁ」となっちゃうよりマシです。
『出来ないことを悲観しないで、出来たことを褒めてあげる。』
うつ病の特効薬はこれなのかもしれません。
っていうか、どの情報にもそう書いてあるんですよね。
本人の自覚が大事なんだなと感じました。
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